カラダにいいこと

砂糖抜き生活を始めたフランス在住日本人のブログ

砂糖の害について述べてきた人達

砂糖の害を語るのはいつの時代にも様々な障害があるようだが、勇気を持って主張してきた人達がいるので、ざっと調べてみた。(Wikipediaさんありがとうございます)

 

リチャード・ジョンソン(Richard Johnson)
アメリカ人の肥満の原因は砂糖、とくに「果糖にある」とされる。コロラド大学デンバー校のリチャード・ジョンソンによると、ブドウ糖が全身の細胞で代謝されるのに対し、果糖は肝臓が中性脂肪にして(※果糖を代謝できるのは肝臓だけ)蓄積する。これが続くと、肝機能が低下し、脂肪肝の原因となる。また、血中の中性脂肪の濃度が高い状態が続くと、高血圧や脂質異常症を発症する。血糖値を維持しようとして膵臓がインスリンの分泌量を増やすことで、インスリン抵抗性を発症、さらには糖尿病、メタボリック症候群を発症し、心臓発作のリスクが増大する。ヒトが運動不足になる原因も砂糖依存によるといわれ、「糖分の摂取は一時的に高揚感が得られるが、エネルギーを奪われる」という。

 

ウエストン・プライス(Weston Price)
アメリカ合衆国の歯科医師ウェストン・プライス( Weston Price )は、狩猟採集生活を送っている集団の食生活についての研究をまとめた報告書『食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響』(1939年)の中で、「砂糖を食べるようになってから、虫歯を患ったり、栄養不足に伴う病気が増えた」と述べている。

 

ジョン・ユドキン( John Yudkin )
著書『Pure, White and Deadly』(1972年)の中で、「肥満や心臓病を惹き起こす犯人は砂糖であり、食べ物に含まれる脂肪分は、これらの病気とは何の関係も無い」と断じている。

 

ロバート・ラスティグ(Robert Lustig)
ユドキンの主張を支持する者の1人として、カリフォルニア大学の神経内分泌学者、ロバート・ラスティグがおり、カリフォルニア大学が製作・公開したラスティグによる講演『Sugar: The Bitter Truth』の中で、「砂糖は毒物であり、ヒトを肥満にさせ、病気にさせる」「砂糖の含有量が多いものには課税すべきだ」と断じている。
著書『Fat Chance』の中でもそのように主張している。
また、「砂糖はカロリーがあるだけで栄養価は皆無であり、肥満をもたらすだけでなく、タバコやアルコールと同じように中毒性が強く、含有する成分の果糖が内分泌系に悪影響を与え、心臓病や心臓発作、2型糖尿病を発症するリスクを高める」として、「砂糖の含有量が多いものには課税すべきである」との主張を科学雑誌ネイチャー誌に発表した。

 

ゲアリー・タウブス(Gary Taubues)
サイエンス・ジャーナリストのゲアリー・タウブスは、2016年に出版した著書『The Case Against Sugar』(『砂糖に対する有罪判決』)の中で、「砂糖は『中毒性の強い薬物の一種』であり、ヒトを肥満にさせるだけでなく、心疾患の原因でもあり、健康を脅かす」「肥満とは、身体がホルモン障害を惹き起こした結果であり、そのスイッチを入れるのは砂糖である」と断じている。

 

ジェイスン・ファン(Jason fFng)
カナダの腎臓内科医ジェイスン・ファンは、「砂糖の摂取は、血糖値および血中のインスリン濃度を速やかに急上昇させ、その状態を長時間に亘って持続させ、さらにはインスリン抵抗性をも同時に惹き起こす」「砂糖や人工甘味料は、インスリン抵抗性を惹き起こす直接の原因となる」
「『どれくらいの量なら砂糖を摂取してもいいか』というのは、『どれくらいの量ならタバコを吸ってもいいのか』という質問と同じである」
「砂糖を食べると太る。この事実に異を唱える者はいないだろう」「太りたくない、体重を減らしたいのなら、真っ先にやるべきなのは、糖分を厳しく制限することである」と断じている。

 

甲田光雄(日本の医師)
「白砂糖の害は恐ろしい ー これを防ぐために」の著者(1972年)
著者である甲田医師自らの白砂糖中毒と白砂糖断ちの人体実験。
砂糖の害に関する研究結果や白砂糖の加工工程まで書かれている

 

長尾周格(日本の歯科医)
「歯医者が虫歯を作ってる」の著者(2014年)
虫歯の本当の理由は砂糖であり、砂糖は全く必要のない物質であると語る

 

ウィリアム・ダフティ(William Dufty)
砂糖病ー甘い麻薬の正体(Sugar Blues) 1994年
砂糖病(シュガー・ブルース)とは、砂糖の摂取によって引き起こされる様々な精神的・肉体的な苦痛のこと。その最たるものが糖尿病や脚気などである。砂糖の毒性を科学的に説き、砂糖からの解放を読者に訴える。79年刊の普及版。
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実は上記の中で、甲田光雄著の「白砂糖の害は恐ろしい ー これを防ぐために」と長尾周格著の「歯医者が虫歯を作ってる」の二冊を最近購入した。両方ともなるほどと思うことばかり。後者の方は普通にアマゾンで購入したが、甲田光雄著の方は定価よりも何千円もの高値で販売されている。更にはウィリアム・ダフティの「砂糖病」は一万円以上だ。出版社での増刷予定が無いからであるのだろうが、この買いにくい値段設定。やはり砂糖はアンタッチャブルだ。